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ハッピー・フューネラルのzoeのレビュー・感想・評価

ハッピー・フューネラル(2001年製作の映画)
3.5
ハリウッドの巨匠監督タイラーが中国の紫禁城で新作映画を撮影中、助手のルーシーはそのメイキング撮影者として中国人のヨーヨーを雇う。ヨーヨーが撮影を始めてすぐ、タイラーは彼に自分の葬儀は中国に伝わる長生きしたひとを祝う葬儀の“喜葬(喜劇葬儀)”にしてほしいとの思いを伝えた後に意識不明に陥ってしまう。

邦題は『ハッピー・ヒューネラル(幸せなお葬式)』ですが、原題は『BIG SHOT'S FUNERAL(大物のお葬式)』。題名通り、劇中で葬儀を手配するヨーヨーの友人が「大物の人格者でないとダメだ」と話すシーンがあります。

ドナルド・サザーランド出演作ということで鑑賞。コメディと知らずに観始めたから、中盤辺りまで首を傾げながら観ていたものの、所々出てくるコメディ感満載のシーンのおかげでコメディだということに気付いて、そこからは結構面白かった。でもやっぱり最初からコメディって知ってたらもっと楽しめた気がするのでちゃんと調べなかったことを後悔。

ユーモアがあって、度々くすっと笑えるシーンがあるなという感じ。タイラーはともかく、ヨーヨーは最初から最後まで本気で喜葬の準備に取り組んでいたし、あの性格や考え方も本物。でも急に忙しなく準備が進み出したから、ヨーヨーのその時々の心情があまり伝わってこなかった。まあコメディだから、そういう点については深く考えなくてもいいのかも。

葬儀の準備を始めてからのヨーヨーの考えが全く読めなかったけど、彼が自分の考えをルーシーに話すシーンを観てやっと私も納得できた。

終盤に差し掛かってからはどう終わるんだろう?って色々考えてたけど、予想してたようなあっさりした終り方ではなくて、笑顔に溢れた良い終り方だった。

度々出てくるあの男の子がペットボトルのコーラらっぱ飲みするシーンがお気に入り。
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