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新宿マッドのyadokariのレビュー・感想・評価

新宿マッド(1970年製作の映画)
3.5
新宿騒乱のあとのフーテンの時代。中上健次の初期の小説でジャズとフーテンとアングラのイメージだったが、若松監督の初期の映画でそんな新宿の街のゲリラ撮影が観られる。それだけで貴重な映画だけどストーリーはそれほどないような。アングラ劇の若者が殺され、それが新宿マッドという謎の男(集団?)を追跡する九州から出てきたオヤジ(四国かも)。維新の若者たち(坂本龍馬とか)をダブらせるのだが、フーテンたちの乱れた生活に出会うのがミスマッチで面白いのか。ピンク映画だったのかな、原題は『新宿フーテン娘 乱交パーティー』だった。

あと音楽がつのだひろ率いるロック・バンドでフリージャズっぽくって良かった。あの時代の雰囲気は味わえる映画。
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