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怪奇!吸血人間スネークのblacknessfallのレビュー・感想・評価

怪奇!吸血人間スネーク(1972年製作の映画)
3.6
なんかニシキヘビが逃げてるらしいね🐍けっこう長い期間逃亡してると聞いて、この映画を思い出したので再鑑賞🐍💨

「人類は究極の生物であるヘビ🐍と合体して進化し生命として完璧になるべきだ!」という妄想に取り憑かれた科学者がアシスタントとして雇った人を実験台にし蛇人間🐍完成を目指す。『ムカデ人間』や『モロー博士の島』のマッドサイエンティストホラー。

まず再見していいなと思ったのはちゃんと生活のリアルが画かれてるとこ。
蛇人間の研究なんてどこからも補助金なんか出ないから、博士は研究所及び研究費のためにヘビ🐍を使ったショーを開催してんだよ。
しかも、これが沖縄やインドでやってるような毒蛇VSマングースみたいな露天興行的なやつで、生活臭と庶民性があってほっこりした気分に笑
ただ引っ掛かるのはマングースに簡単に仕止められてしまうヘビ🐍が究極の生き物と言えるんだろうか?という疑問が笑
まあ、妄想を盲信してるから博士はそこに気づかないんだろうね笑

そんな日銭興行と研究の日々だけど、なかなか蛇人間🐍は完成しない。
いいとこまで行くけど蛇と人間の醜悪なモンスターばかり作ってしまう。
この失敗作をどうするかと言うと、これも生活費と研究費のためにアングラの見世物小屋に売っている笑
やりくり上手の素敵な奥さんみたいだよ😂

この失敗作の蛇人間のビジュアルがグロテクスで素晴らしい🐍
見世物小屋で展示されてるシーンは必見。手足がなく全身が蛇皮で覆われ顔は人間の名残が強くあり、かなりショッキング😱☀️
本当に手足のない役者さんに特殊メイクをしたらしいので生々しさがよく出てる🐍

そして、最後の犠牲者になる青年がやってくる。
この青年がかなりイケメンなので研究を手伝ってる博士の娘が彼に一目惚れする。ちなみに青年役は『特攻野郎Aチーム』のフェイス役の人。この手のホラーに知ってる役者が出てて初見の時は驚いた笑

娘が好意を持ってようが博士は一途なんでせっせと青年を騙して蛇人間薬🐍を薬と偽り青年に投与。
じわじわ蛇化する青年を見て不安と疑惑を抱く娘。「ひょっとして父はヤバいことを…」と博士の狂気に気づき始める。
てか、それまでも何人もそんな感じになってアシスタントが消えてるのに彼の時まではまったく変だと思ってないんだよね。やっぱり好きでもない男達のことはどうでもよかったんだろうね笑

実験の邪魔と判断した博士は娘を研究所から遠ざけ、実験の最終段階に入る。青年は蛇人間🐍に変えられてしまうのか?それとも娘が彼を博士の魔の手から救い出すのか?

自分はだいたいこの手のゲテモノチックなホラーの場合、ネタバレとか気にせず書いてしまうんだけど、この映画のラストは絶大なインパクトがあるので知らないで観てほしいので書かずにおく(おもしろいから伝えたいという気持ちもあるけど笑)。

絶対にオチを知らない方がいい映画ってあるよね。『シックスセンス』や『猿の惑星』とか、知らないで見るとその企みの深さに感動するよね。「よくこんなこと考えたなースゲー👀‼️」って。
でも、これはそんな高尚なベクトルじゃなくて『溶解人間』や『フォーガットン』みたいな、短絡的過ぎてまったく読めないオチに「マジか!?こんなんでいいのかよー🤯」って唖然とするタイプの感動だけど笑

人によってはガッカリするだけかも知れないけど『溶解人間』好きな人は絶対気に入ると思うので、そういうのが好きな人にはオススメだよ🐍💨
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