この作品に影響されNYへ行き、ロケ地巡りをしたという知人の話を聞き、私もNYに行く前に必ず観よう…！と思っていた作品。
なのにすっかり忘れて今更観たんだけど、私はこれ、いま観てよかった！
ロケ地はベタなので訪れた場所が多かったんだけど、NYを自分の目で観た後だからわかる、やっぱりウディ・アレンはすごい。私にはこんな風に見えなかったもん…
そんなNYで生まれ育った生粋のニューヨーカーが撮った街は、ひれ伏したくなるくらい魅力的なのに親しみやすくてどこか温かい。
Rhapsody in Blueのかかるモノクロのオープニング5分あれば十分、彼の目を通して見るNYにあっという間に恋してしまう。
でもそんな街に住んでいても、やってることは世界共通。
ウディがまたもやぐだぐだ言いながら、インテリ同士不埒な恋愛を繰り返していく。
生きる価値があるものとして、セザンヌ、シナトラ、マーロンブランド、ベルイマンをあげて知識と教養をひけらかすけど、結局大人だからいい歳だから何事も心得てるなんて幻想でしかないと皮肉るラスト。
しょうもな…が終わる頃には切なさの混じる愛しいに変わるのがウディマジックだなぁ。
次NYに行くときは、ウディの目を借りて街を見たい、あのデートコースも回ってみたい。再訪する楽しみが増えました。
