このレビューはネタバレを含みます
作家志望の青年がブルックリンで過ごした日々を回想する形で描くストーリー。ホロコーストの悲劇が大きく影を落としている。
落ち着いている時のネイサンはカリスマ性を感じさせる魅力があり、ソフィーと人生を謳歌している様子はポジティブで輝いて見える✨
そこには死を意識しているからこその、かりそめの今この瞬間を激しく生きている二人がいた。
ピアノを弾く幸せそうなシーンが素敵🎹🎵
クラシカルな音楽、インテリア、ファッション...私好みの雰囲気に包まれている♡
ソフィーとネイサンの出自の違いが、二人の結びつきを強固にしていた。ソフィーは嘘をついていたけれど...
苦悩の選択を迫られるシーン。抱かれている娘の表情も声も終始真に迫っていて、目に焼き付いて離れない。
あんなこと、辛すぎて気が狂ってしまいそう...💧
ネイサンに寄り添うことは、贖罪の意味を持っていた。
スティンゴには真実を打ち明けたソフィー。幸せになってはいけないと思うのは罪の意識の深さから。
なぜあの夜二人は結ばれたのか、ソフィーの心情が自分の中でしっくりしない部分ではある。
(刹那的だったからか、スティンゴと共に歩みたい気持ちもいくらかあったからなのか...理由を探すこと自体ナンセンスなのか?)
スティンゴ目線の語りは、雰囲気とも相まって詩的に感じられた。
ただ、私的に若い娘とのエピソードはいらないな...😩
透きとおるようなソフィーが、ただただ美しかった✨
訛や間違った言い回しをするところもチャーミング♡(この辺り、もっと分かりたかった💦)
ラストの紗をかけたような大アップは、スティンゴの脳裏に永遠に刻まれたソフィーを映していたのだろう。
【notes】
●ソフィーとネイサンの出会いとラストに纏わるエミリィ・ディキンソンの詩📕
広いベッドを創れ
畏れながら準備して
公正な
審判の下る日を
静かに待とう
寝床をまっすぐに
枕もまっすぐに
枕はまるく
朝日の黄金色の騒音に
心乱されないように
●ロケ地︰
🏡アパート https://maps.app.goo.gl/njGxaVMaDZxnD5Lp6
🌉ブルックリン橋 https://maps.app.goo.gl/NGnbgYUZPeiwrmfSA
🌊ロッカウェイビーチ https://maps.app.goo.gl/7wzftY1hT2rnBNCi6
🎡ロッカウェイズプレイランド(遊園地)は1987年に閉鎖