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ソフィーの選択のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

ソフィーの選択(1982年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ホロコースト・サバイバーの女性と出会う、青年の話。

前半は「若い男女3人の三角関係を描いた青春映画」といった風情でしたが、後半になると各キャラクターの秘密が明らかになっていく事に…。

男の方は精神に問題を抱えており、女の方は父親が反ユダヤ主義者であった事が分かります。
特に女の方は、ナチスに「子供を1人だけ助けてやる」という非道な選択を迫られた過去が明らかになるわけですが、この残酷な仕打ちには衝撃を受けましたね。
あんな切羽詰った状況で冷静に考えられるわけがないし、そもそも子供の生死なんて選べるものじゃないし、咄嗟に発した一言が呪詛の様に彼女を苦しめていくと。

ある意味、死よりも重い十字架を背負わされてしまった様にも思うし、そう考えると、あのラストは彼女が十字架から解放された…ハッピーエンドとも言えるのかもしれません。

主演のメリル・ストリープは、本作でアカデミー主演女優賞を獲得。
こういう、ちょっとボケっとした女性を演じるのは、彼女の得意とするところでしょう。
共演の男性2人もそれぞれの役にマッチしてて良かったです。
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