ふ

荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIEのふのレビュー・感想・評価

-
孤独を望んだふりをして
その温もりさえも忘れたつもりで
どこか遥かでクジラがジャンプした事など
気にも止めず

人は今日も彷徨うことに夢中だ
深く深く不覚にも心底深く丁寧に
隠した本音に怯えながら

同じ哺乳類なのにまるで違う
性別人種職種価値観
品格 味覚 趣味嗜好 そして思考

さらに深く罪深く儚く鋭利に加速して
強者と弱者 勝者と敗者
支配する側 される側
良種に変種 異種亜種
分類すること果てしなく
在来種 外来種 絶滅危惧種に絶滅種

悲しみからか寂しさからか
人は一線を引かずにはいられない
線を引くことで得られるのは幻の安心だ
それでもただ一本
神様にも引けない線がある
その人にとって何が幸せで
何が幸せじゃないかという一線
つまりボーダーライン
その一線を見つけるためには
常識を振り払わなければならない
ふ