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モナリザ・スマイルのyukinchiのレビュー・感想・評価

モナリザ・スマイル(2003年製作の映画)
4.2
観るたびに、やっぱり良作だなぁと思える。
ジュリア·ロバーツの代表作は数知れませんが、役柄としてはこのワトソン女史が一番好きかも。
エリン·ブロコビッチも悪くないけど、付き合うならノーブルな女教師のがいいよね、的な(笑)。

ジュリアの、ざっくばらんな笑い方が大好き。
高嶺の花と知りつつも、カジュアルな雰囲気に吸い寄せられて刺されちゃう、というパターンですね。
だって清廉で美しいんだもの。


周囲の女性陣も、まあ魅力的なんですよ。
女性の生き方に的を絞ってあるせいか、男性かたなしで。
(ちなみにモナリザはアイコンみたいなもので、主軸に絡む要素はありません。)


キルスティン・ダンストがね、小憎たらしい分、素晴らしいスパイスになっている。ラストは芝居じゃないのではと勘繰るほど、いいシーンです。

秀才のジョーンも好ましいし、ふっくらしたコニーも可愛らしい。彼女に想いを寄せる近眼くんが、男性では唯一出色でした。

マギー·ギレンホールは学生に見えんなと思ったら、やはり他より年上だったんですね。ああいう子って、1人はいるんだよなぁ。
周りを傷付けないという面でも大人。
だらしないイメージが強いという方には、『主人公は僕だった』の彼女をお勧めします。


チョイ役ですが、保健医のジュリエット·スティーブンソンもいい味出してますね。



あの当時、ワトソンのようなタイプの女性は本当に生きづらかったと思います。
現代においても、格式のある職場で働くことやセレブな相手と婚姻することなどを、ステイタスと捉える人々が大半でしょう。


ただ、自分らしく魂を磨いていくことが叶わなければ意味がない、という気持ちは疎かにするべきではないなと。
根なし草の小生も考えてしまうわけです。



にしても、「なんで結婚しないの?」って、訊かれるうちが華ですよ。結局ね(。•́‿•̀。)
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