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モナリザ・スマイルのplantseedsのレビュー・感想・評価

モナリザ・スマイル(2003年製作の映画)
4.6
『自分の意志で周囲に流されず選び取る大切さ』

女性版今を生きるという内容の作品。
あまり日の目を浴びている作品ではないですが、私はとても好きな作品です。

全米屈指の名門校ウェルズリー大学へ赴任した、リベラルな価値観をもつ教師キャサリンワトソン。
そこで彼女は、超保守的な考えの生徒たちに、「自分の頭で考えることの大切さ」を説く。
しかし、彼女はもちろん大学、生徒、保護者からも煙たがれる存在となってしまう。果たして彼女の挑戦の行く先は?

自分は完全に思想的には、ワトソンの方で、自分のフィルターを通すように普段から気をつけているのですが、劇中のワトソンのように、「自分の頭で考えることの大切さ」を言うつもりが、
ただ自分の価値観を押し付けているだけになっている。
自己主張するのはいいけれども、押し付けがましくっていないか、気を付けなければいけないと思いました。

このタイトルの「モナリザスマイル」が差すところが大きなテーマになっていると思いますが、モナリザは果たして幸せだから笑っているのか、
そうではないほほ笑みなのか。
「幸せは見かけ通りとは限らない」
自分の価値観の軸で自分の幸福を選び取ることが大切で、親や周囲はその人の幸せの尺度を勝手に決めてはいけない。
その、自分軸と人の幸せを本当に思いやることの大切さを映画を通して思いました。
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