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シルビーの帰郷のmareのレビュー・感想・評価

シルビーの帰郷(1987年製作の映画)
3.5
シルビーと姉妹の奇妙で自由な生活を描きながら、幼かった2人の子どもからやがて離れ離れに自立へと向かう物語。基本的に家にいてたまに散歩する以外の描写がなく、姉妹は学校もろくに行かず誰かと遊ぶということもないからファンタジーみたいな独特のふわふわ感がある。叔母であるシルビーも風変わりな人物で誰よりも自由奔放で奇抜な行動ばかり起こす。立場上、母親代わりなのだがとてもそんな風には見えないキャラクターで面白かった。3人で常に同じ時間を過ごしていると誰かを発端にどこかで摩擦が生じ始める。どこかで気づき、どこかのきっかけでそれぞれが新天地を求め歩き始める。再会が分からなくても人はいつか進んでいく生き物だなと、この映画から伝わってきた。
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