あしからず

フラッシュ・ゴードンのあしからずのレビュー・感想・評価

フラッシュ・ゴードン(1980年製作の映画)
-
愛すべきB級映画というしかない。
これでスターウォーズに対抗するのは少しだいぶ厳しいのではないのだろうかとSW観たことない自分でも分かるそんなクオリティ。

でもOPのタイトルロゴと今では主流のコミックの映像を流す演出はカッコいいし、そこに流れるQueenもかなり雰囲気がある。
ただ全然前情報なしで観てしまったせいか、当然の如くみんなお馴染みフラッシュゴードン!といった登場で、この人は何者なのかマーベル的スーパーヒーローなのかと思ってたら敵にタックルしまくるのでそこでやっとアメフト選手だったのかと察し、いやめちゃくちゃ一般人やん!!?ヘラクレスのような出で立ちのジャケ写でてっきり超人能力を持っているのかと思ってしまった。アメリカでは超人気の新聞連載コミックなのでもうゴードンについては日本人のアンパンマン並みにみんな既知ということで説明的な要素は殆どなくただ話がダラダラと進んでいく。
話は冗長でハエが止まりそうなのに画面的にはめちゃくちゃ責めていて目がチカチカする。6週間も制作していただけあり金や真紅の煌びやかな中国的要素も混じった衣装は超アヴァンギャルド。

この映画には数々の愛すべきB級SFの面影があり、前衛的なヘッドドレスにアエリータなど思い出し奥行きのあるセットには禁断の惑星を思い羽の戦士にバーバレラを思い出しロゴはスターウォーズを…
まあ人間はなんでも共通要素を見出したくなるものだから何でもいいんだけど。
カルト的人気が出る匂いはするけど個人的にはなにか惜しいって感じだった。ストーリーがthe王道の少年漫画みたいなせいかな〜
あしからず

あしからず