“Did you want that piece of bread?”“That’s the best part,”
マルボロを吸いながら彼女は言う。バーバラ・ローデンが自分自身を描く静かなるフェミニズム映画。完璧な映画であるとは言い難い。この映画が不完全であるからこその美しさがあるように感じる。
自分が何処に立っているのか、自分自身が誰なのかを知るための逃避行。逃避行を終えてワンダは初めて感情を見せ、男に歯向かう。
ラスト、男たちに囲まれながらも、彼女は1人で酒を飲む。男性によって彼女は定義されず、むしろ男性の存在を拒絶している。自分自身を取り戻した事を静かに表現していると感じた。