このレビューはネタバレを含みます
何もかも男に流されてしまう女ワンダ。
離婚も情事も強盗も。
鈍臭さが可愛らしくもあり、苛立ちもいだかせる。
当初は前髪にこだわっていたワンダだが、男に支配され、身だしなみもテキトーに。
男の言われるままの服装をし、いやだとごねたものの結局男の強盗計画に参加してしまう。
いやいや連れ去ったワンダに情が移りつつある男。男に褒められ喜ぶワンダ。
しかし、男の死をきっかけに、ワンダはついに男に流されることをやめてしまう。
しかし彼女の行き先は決まっていないため
、彼女の放浪はどこまで続くのだろうか。
ようやく彼女のなかに変化が芽生えたのだろうか。
喪失感のある顔で映画は終わる。
登場人物のキャラクター性がとてもいい。
不器用な男女の末路が失敗に終わるのも、男が鈍臭いワンダを信じてしまった結果ともいえる。
不思議なロードムービーだが、どこかハートフルで癒される。