(別媒体から感想を転記)
2022/11/14
囀るような話し方、縋り付き方、微かな知能の遅れと、物語と無関係なのになぜか被虐待の手触りを感じて、誰か彼女のそばにいてあげてと本気で願った。後で調べ…
映画館で鑑賞。
主演かつ初監督にして遺作で、かつ幻の作品で、なんかすごいらしい (我ながらバカの書いた文章だ)。監督のビジョンが拙さも含めてクリアに表現された映画で、いかにもミニシアターが好きそうな…
あまりにも意思がなくて無力でつらかった。
近くで人が殺されてる事にも気づかず、男についていったら共犯にされ、力になれたかと思えばそうでもなく、また違う男に捕まって人形のように寝かされて。森の中を走っ…
バーバラ・ローデンが主役と監督を務める本作。
なんだこの映画は…こんな女性像みたことない。
炭鉱勤めの夫の妻であるワンダ。彼女は家事をしっかりこなす妻でもなければ、子ども思いの母でもない…
最後、やっと主人公が意思を持ったかと思ったら結局何も変わらず…という所が現実ぽくて良かった。
「従うことで楽に生きようとする女性と自尊心のやたら高い男性」という組み合わせが嫌い。
でもあの女優さん…
デビュー作にして遺作。バーバラ・ローデンは巨匠エリア・カザンの妻で女優だったが、そうしたキャリアをなげうって自身が監督、脚本、主演をする映画をインディーズで作った。
ゴダール『勝手にしやがれ』を彷…
何かを望むことすらしない空っぽで何もない女性、こういう人をキャラクターとして成立させる、物語にするということ
でもそういうキャラクターのおかげで、日常の何でもない切り取りがものすごく自然に溶け込んで…
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