ラスト・ワルツのmareのレビュー・感想・評価

スコセッシが監督したTHE BANDのライブフィルムだというのだからめちゃくちゃ良いに決まってる。ゲストにニールヤング、ジョニミッチェル、エリッククラプトン、他にもレジェンドがぞろぞろ出てきて反則級のオールスターラインナップ。THE BANDはそんなにアルバムを聴き込んでいるわけではないけど、ライブを観ると詩情豊かなメロディに磐石のグルーヴが重なり、永遠に聴いていられる。どの瞬間を切り取っても100%信頼のできる音に酔いしれる。このアメリカの土壌を思わせるルーツロックはもちろん、ライブならではのファンキーな音の跳ね方にすこぶる魅了される。ライブフィルムだがセトリを通すような作りではなく、メンバーの当時の思い出を語るシーンが差し込まれていてそれがよりドラマとして映画として強固なものにしている。これに限らずスコセッシはストーンズの映画も撮っているしそちらも早く観たい。