星屑暴威

ラスト・ワルツの星屑暴威のレビュー・感想・評価

ラスト・ワルツ(1978年製作の映画)
4.4
ザ・バンドの解散ライブの映画。公開時に映画館で観たけど、齢をとった今のほうが滲みる。単にステージを淡々と映す単調な作品が多い中、カット割や画角、露出などさすがスコセッシでライヴ映像の名作。最後とはいえインタビューも含め肩に力の入らない普段通りの姿は彼ららしくかっこいい。スタジオ収録の演奏が意外と多いが、マディー・ウォーターズからエリック・クラプトンのあたりはハイライト。そしてラストのI Shall Be Releasedからロビー・ロバートソンの「もう降りるよ」のくだりは最高。音の良さは当時から話題でサラウンドで客席のベストポジションが楽しめる。ロックの一番いい時代の、ひとつの時代の終わりの記録。部屋の灯りを落としてウイスキー片手に鑑賞すると堪らない作品。
星屑暴威

星屑暴威