デニロ

ラスト・ワルツのデニロのレビュー・感想・評価

ラスト・ワルツ(1978年製作の映画)
4.5
1981年に観た記録がある。フィルムセンターのスコセッシ監督特集。はあ、覚えていない。

38年振りに観た本作。一つひとつのシーンは記憶にないが、こんな映画だったなとは甦った。当時、音楽の事は詳しくなく、ニール・ヤング、ニール・ダイヤモンド、ボブ・ディランくらいしか知らなかったと思う。

高校1年の頃音楽好きの友人が出来、「ミュージック・ライフ」を勧められた。そこでグレース・スリックやジョージ・ハリスンの奥さんパティを知った。いや、きれいだな、と。映画の「スクリーン」誌のような感じかな。ロックは詩も聞こうという連載があってニール・ヤングの「HELPLESS」が紹介されていた。救いなきままに、救いなきままに、救いなきままに・・・そんな訳がわたしのその時の気持ちにぴったりだった。
ニール・ヤングが登場して、ギターを調整する音を聞きながら「HELPLESS」だと思った途端ツンとして涙が止まらなくなった。若い頃のおもいというものは永遠なんだと知る。

わたしにとって本作はこのシーンが核心です。

1978年製作。監督マーティン・スコセッシ 。

早稲田松竹クラシックスVOL.152 アメリカ、時代が変わるとき~1978年生まれの映画たち~ にて
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