しんご

シックス・デイのしんごのレビュー・感想・評価

シックス・デイ(2000年製作の映画)
3.0
使い古された正論をアクション混じりに2時間かけて見せるだけの映画。シュワちゃんが主演じゃなければ恐らくビデオリリースのB級扱いされそうな作品かと。

近未来(と言っても、2010年なので今より10年前)はクローン技術が進化し、亡くなったペットを「リペット」として蘇らせるサービスが出現するも、人間のクローンは「6d法」という法律で禁止されている。クローンによる生命の「再生」にそもそも懐疑的なシュワちゃん扮するパイロットのアダムがある日帰宅すると、自分のクローンが家族や仲間と誕生パーティーをしている光景を目にする...。

陰謀論的な話なのかと思いきや、なぜアダムのクローンがいるのかの理由はかなり単純でそれ以降の展開も大味なSFアクションへと移行し、その点が残念でならない。本作公開前後に病気を患い復帰したばかりのシュワちゃんのアクションもバストトップの映像が多く、ファンとしては物足りなさは否めない。

何よりクローンに対する主人公の価値観がステレオタイプで、それを物語のクライマックスに持ってくるのは陳腐という他なく、お金をかけた寓話感が拭えなかった。

午後ローでやってたらながら見するのにはちょうど良さそうな作品。
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