ヤスマサ

シックス・デイのヤスマサのレビュー・感想・評価

シックス・デイ(2000年製作の映画)
3.3
バイオ技術が進歩した近未来で、クローン製造会社の陰謀を暴いていくSFアクション。
人間のクローン製造を規制する6d法が制定された社会で、アダム・ギブソン(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、もう一人の自分の存在を知り、事態の解明に奮闘する。

冒頭、旧約聖書の「神は6日目に自分に似せた人を創造した」と、映画の題名であり、法律の名の由来を説明。
次いで、死んだはずのアメフト選手が、翌週には復帰するニュースが流れ、観ていて早々に興味がそそられる。
主役のアダムという名前も意味深だ。
子供向け玩具のシンディの不気味なビジュアルは、話しは違えど同じSFものということもあり、何となく「トータル・リコール」を思い起こさせる。
アダムがクローンのアダムに嫉妬したり、直接対峙するところは、意外性があって面白い。
ドラッガーもまた然り、自分が自分と対峙することで、冷酷な自分を知ることになる。
エンターテイメント性が高く、クローンの存在意義や倫理観といったことを考えさせられるほどの映画ではないと思うが、それなりの答えも劇中に用意されていて、納得できるベターなエンディングではないだろうか。
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