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ラブリー・オールドメンのHKのレビュー・感想・評価

ラブリー・オールドメン(1993年製作の映画)
3.6
久々にビリー・ワイルダー監督の『フロント・ページ』を見た流れでU-NEXTで見つけ、箸休めのつもりで観てみたら予想外に当たり。
ただしシルバー・ラブコメ(?)ですから、せめて40代以上じゃないと楽しめないかもしれません。
ジャック・レモンとウォルター・マッソーはもちろん単品でも名優ですが、この2人がコンビを組んだときの相乗効果に今さらながら脱帽。

これまでこの二人の掛け合いの面白さはニール・サイモンやビリー・ワイルダーの脚本あってこそと思っていましたが撤回します。もはやそんな次元は超越しているようです。
イイ歳したジジイ同志(どちらも当時70歳前後)のガキレベルの悪戯や嫌がらせがもうバカバカしいやら微笑ましいやら。

独身ジジイたちの前に現れ2人を惑わせるマドンナ的存在のアン・マーグレットは若い時よりもマイルドなセクシー美人で昔より好感度アップ。
ジジイのレモンのさらに父親役のバージェス・メレディス(お馴染み『ロッキー』のコーチ)は超高齢エロジジイで笑わせてくれるし、レモンの娘役は懐かしやダリル・ハンナ(『ブレード・ランナー』『スプラッシュ』)が今回はレプリカントでも人魚でもなく普通の人間を演じています。

原題は” Grumpy Old Men” (気難しいジジイたち)で、確かに前半はこの原題通りなんですが、見終わると邦題の”ラブリー・オールドメン”になっている愛すべき作品でした。
続編もあるようなんで、そちらも観てみなきゃ。
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