三四郎

若者よなぜ泣くかの三四郎のレビュー・感想・評価

若者よなぜ泣くか(1930年製作の映画)
3.0
展開が目まぐるしい笑 当時の危険思想=共産主義思想には眉をひそめるが、映画としてはなかなか面白かった。素晴らしき哉、理想主義!
妹思いの立派な兄。男同士の友情。これが古き良き日本男児の粋な青春か。その場の雰囲気や心理状況を薬缶や風に揺れる木々で表現している演出が古臭さを越えて逆に新鮮。そして、一番感服したのは、父親の責任の取り方。こんな立派な人物を描くことができたということは、こうした人物がたとえ一人であったとしてもかつての日本には存在したということだろう。現代の日本人よりも当時の日本人の方が一本筋が通っていて頼もしい。

弓子役の川崎弘子は、登場人物の中でやはりずば抜けて美人だった。主役鈴木傳明の親友児島役の岡田時彦が丸眼鏡を掛けていても超美男子で驚いた。吉川満子と飯田蝶子がモガの恰好で洋服を着ているのもビックリ…。みんな若い頃があったんだね笑
レコード店に早稲田と慶應のフラッグがあるのが良いね!笑
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