じみー

酒と女と槍のじみーのレビュー・感想・評価

酒と女と槍(1960年製作の映画)
4.5
傑作。秀吉の妾たちが十把一絡げに斬首される光景を最初に置いて、侍の大仰な切腹の対比させている。屋敷の構造をうまく使って複数の部屋の動きを同時に捉えるカメラがうまい。横移動が気持ちいい。

豊臣秀次が謀反の疑いで切腹、家臣で槍の達人富田高定は親戚連中からお前も腹を切れとせっつかれ、ヤケになって切腹を告知する高札を立てる。当日、秀吉の使者が乗り込んできて、切腹すれば三族尽く罰するとのお触れ。親戚から今度は腹を切るなと言われ、ヤケになった高定は世捨て人になる。侍なんてクソだと言いながらステキなお嫁さんと暮らすものの、関ヶ原でお呼びがかると、またムラムラと侍がしたくなり、身重の妻を置いて出陣討死。
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