Hagieen

闘茶 tea fightのHagieenのレビュー・感想・評価

闘茶 tea fight(2008年製作の映画)
2.5
茶の風味を競い合う「闘茶」を題材にし、日台合作となれば観にいかねばなるまい。

日本と台湾でのロケーション。
香川照之、戸田恵梨香、ヴィック・チョウ、エリック・ツァン・・・といった超豪華キャスト。
冒頭のアニメーション製作は日本が世界に誇るスタジオ4℃。
音楽はショーン・レノン!
監督は ワン・イェミン

役者ががんばっているよね。香川照之はやりすぎ感もあるが、やっぱり巧い。 戸田恵梨香嬢のでている作品は初めて観ましたが、今売れている女優さんっていうのには納得しました。 単にカワイイってだけではなく度胸も演技力もある役者さんなんだなぁと・・・
仔仔(ヴィック・チョウ)は相変わらずカッコいいのねん(笑)
最近はまた痩せてきているせいか、往年の野口五郎に似ているなぁ・・・などと思ったりして。
エリック・ツァン、ちょこっとしか出てこない、茶の神さまの役(この設定は微妙)

テーマ、役者、共にイイとこ揃えてきているのだが、中盤以降ダレた。
エリック・ツァンが茶の神さまって時点でファンタジー要素が出てくるのだが、 それならそれで「食神」みたいなコメディ路線もありなんだ(香港映画なら間違いなくそうなる)、 微妙にリアルなドラマ性も保とうとして、登場人物の背景を描くのに終始している。

キーになっている茶の説明が足りんのよ。
別にファンタジーな黒金茶の話をしろということではなくて、日本と台湾で合作しているのなら、 日本と台湾の茶の文化を描く必要があったのではなかろうか?
少なくとも「スピリット」でのジェット・リーと中村獅童のやりとりの方が短いながら茶の精神論を語っている。
「闘茶」というタイトルながら物語の結末にも納得がいかない。
誰某と戦うのではなく、己に勝つ、という事を謳っているのだが、その境地に到るまでの展開がサッパリ?です。
ご都合主義な脚本に、後半はイライラさせられました。
少なくとも、劇場出たら「茶」を飲みに行きたい! という気分にさせてくれる映画でないと。
役者ががんばっているのに、もったいない映画でした。

映画観終わったあと、台湾を思い出そうと魯肉飯を食べに行きました。
ホントなら、ココでお茶だろうッ!!
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