星一

バグダッド・カフェの星一のレビュー・感想・評価

バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)
3.7
 ラスベガスの近くにある砂漠にある「バグダッドカフェ」。そこを営むブレンダとその家族は苦しい経営の中、なんとか生活していた。ある時、仕事をせずに帰ってきた夫のサルに腹をたて、夫婦喧嘩になり、サルは出ていってしまう。

 同じ頃、ドイツからラスベガスに向かって車で旅をしているジャスミンとその夫は夫婦喧嘩になり、ジャスミンは車から出ていってしまう。ジャスミンは途方もなく歩いていると、「バグダッドカフェ」を見つける。

 似たような状況下でありながらも、生まれた国や状況が違う二人、ブレンダとジャスミンとバグダッドカフェに関わる人々の少し変で、でもどこか温かく感じるのがずっと見ていたくなった。

 ストーリー自体は良くあるような、最初は変に思われていてギスギスしていたけど家族共々仲良くなって、エンディングというよくあるような流れ。
しかし、この映画の映像作りだったり、コミカルさがこの映画に引き込まれてしまいます。

 また、この映画はセリフを必要以上には喋らないし、必要以上に写さない。そう書くと、一見アート寄りの映画にも見えるのに、実際見てみると、全くそういうふうに感じさせないのがすごいなと思った。

 お洒落な映像にこの映画の世界観に引き込む力、バグダッドカフェが描く人間の温かさは面白いなと思いました。

 それに、こんなに青空が似合う映画も中々ないと思いました。
星一

星一