ぜん

バグダッド・カフェのぜんのレビュー・感想・評価

バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)
4.3
【何もないのに心が満たされる】

COVID-19で苦しめられる昨今。
ネガティブなニュースばかりが
飛び込んでくる。
そんな今だからこそ小さな幸せ。
日常に幸せをを見つけることが
大事なのではないでしょうか。

当たり前の日常に小さな幸せを
感じさせてくれる映画です。

物語は砂漠にあるカフェでの
人との出会いがメイン。
ハラハラする展開はなく、
穏やかにほっこりと過ぎていく
映画なので人によっては
退屈に感じる方もいるかも
しれません。

*あらすじ*

アメリカ旅行中のドイツ人夫婦。
二人は砂漠のど真ん中で喧嘩。
車を降りた奥さんのジャスミンは
スーツケース片手に砂漠を一人歩く。

その道中一つのカフェを見つける。
ガソリンスタンド、モーテル
そして黒人の夫婦が営むカフェ
その名も「バグダッドカフェ」

行く当てもないジャスミンは
しばらくモーテルに泊まることにした。

最初は綺麗な恰好をした変わったドイツ人。
そして砂漠を一人で歩いてきたというジャスミンをバグダッドカフェのオーナーブレンダは不審に思う。

次第にジャスミンがカフェの人たちと
交流を深めることで小さなカフェに
笑顔があふれる。

*総評*

冒頭の「Calling you」から始まり、
心が温まる素敵な映画でした。

主役のジャスミンは熟年で太った女性
なのですが、物語が進むにつれて、
不思議と可愛らしく見えてくる。

カフェにいる人たちも彼女の
不思議な魅力に惹かれていって
無くてはならない存在になる。

ジャスミンにとっては何もない土地
だが自分の居場所ができたこと。
カフェにいるみんなにとっては
日常の幸せを。

前向きな気持ちになれる
素敵な映画でした。

砂漠の青い空と給水塔が
良かった。

今でもバグダッドカフェは
存在しているみたいです。
一度は行ってみたいな。
ぜん

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