松岡茉優

黒の奔流の松岡茉優のレビュー・感想・評価

黒の奔流(1972年製作の映画)
4.8
死ぬほど面白い。狭い弁護士事務所内での救いようのないオープニングから始まるド傑作。法廷や推理モノのイメージが強い松本清張原作でもここまで下衆な話があるんだと心底感動した。
立場の逆転(追う者と追われる者)もベタだけどめちゃくちゃ良かった。中盤のとある展開も読めなくはないんだけど、とにかくみんながみんな好き勝手で欲望に忠実すぎるので面白くない訳がない。山崎努のギラつき感が本当に最高。その一方で岡田茉莉子はどう考えてもミスキャストだけどそこも含めて好き(なんで岡田茉莉子がこの役なの?)。ラスト、霧の取り方や血飛沫などをもう少しフェティッシュに撮っていれば完璧だった。
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