さまよう魂

大病人のさまよう魂のレビュー・感想・評価

大病人(1993年製作の映画)
4.0
毎年大好きなお花見をするたびに「あと何回桜を見れるかな」を考える。そのとき、この映画のことも思い浮かべる。わたしの死生観はまたまだ貧弱ながら、水木しげるをお手本にしている。伊丹はもちろん、三國連太郎も津川雅彦ももう先にあちら側へ旅立たれた。わたしの愛する往年の名俳優や名監督たちも皆すでにあちら側にいる。そして遅かれ早かれそこに自分も仲間入りをするんだ、という気持ちをもつと、光栄で少し怖くなくなる。穏やかに心安らかに死ねたら何よりだ。桜は毎年綺麗。
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