のんchan

悪の華ののんchanのレビュー・感想・評価

悪の華(2003年製作の映画)
3.6
フランスのヒッチコックと呼ばれたクロード・シャブロル監督、2本目の鑑賞。

ボルドーのブルジョワ一家の複雑な人間関係を描き、そこに過去と現在が絡んでいくサスペンス。
タッチは軽妙だけど、やることがエグい。


製薬会社を営むジェラール(ベルナール・ル・コック)と妻アンヌ(ナタリー・バイ)は共に連れ子がいて再婚している。
アンヌが市長選に立候補して多忙の日々。
ジェラールは表面上は応援しつつもそれを不満に思っている。

アメリカに行っていたジェラールの息子フランソワ(ブノワ・マジメル)は4年ぶりに帰国する。
アンヌの娘で大学生のミシェル(メラニー・ドゥーテ)とフランソワは義理の兄妹だが血の繋がりは不明。4年の月日で大人になったミシェルとフランソワは再会した途端に蜜月関係に...
なぜかそれを応援するかのように優しく見守るアンヌの叔母ミシュリーヌ(シュザンヌ・フロン)

ある日、アンヌの元に一枚の中傷ビラが届く。これを機にして平穏に満ちた家族の秘められた過去(第二次世界大戦時のある犯罪)が浮き彫りになる。
そして突発的に起きてしまう殺人事件と絡んでいく...


ん〜、フランスの会話劇であり、腹の底の抉り合いのようでもあり、演出は変化を出しているけど、複雑過ぎてどうも入り込めない感じが拭えない。
不倫、近親相姦、殺人...
当たり前の悪をこの人たちは退廃的くらいにしか感じないのか?

ジャブロルはやっぱりメロドラマ風なんですかね?
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