サーフ

彼女が水着にきがえたらのサーフのレビュー・感想・評価

彼女が水着にきがえたら(1989年製作の映画)
3.4
バブル期の若者達って毎日が本当に楽しそう。「私をスキーに連れてって」では冬にスキーに、今作では夏にスキューバダイビング。当時の人間ってマジでこんな生活送ってたん?

とにかく出てくる人間全員が「好き」を全力で楽しむって感じの映画。ふと思えば「私をスキーに連れてって」も今作も主人公は会社員だけど仕事しているシーンはめちゃくちゃ少ない。というか"無い"。仕事はほどほど・趣味は全力というライフスタイル。バブル期はまだ生まれていない自分からするとすっげぇ羨ましい。

物語の完成度としては前作の方が高い。今作はボーイミーツガールから始まるラブストーリー部分もインパクトが弱く、トレジャーハント要素としても面白みに欠ける。結局なにがしたかったんだろ…この映画。

それでもバブル期の「勢い任せ」が場を支配するあの雰囲気はバブル期を知らない側からすると新しさを感じる。
登場人物たちの喋り方とか所作とか演技とか今見るとかなりダサいけれどバブル期の映画だから許される。寧ろこのダサさが良いとさえ思える。

音楽はサザンオールスターズ。劇中流れる音楽は全てサザンオールスターズ。電話の保留音までサザンの楽曲と言う徹底ぶり。
「さよならベイビー」では切なく、「思い過ごしも恋のうち」「みんなのうた」では盛り上がれるなど彼らの楽曲が本当に効果的に使用されているといった印象。

後、原田知世今作も本当に可愛い。そして竹内力が本当に細くてビックリする。爽やかボーイが数十年後ああなるんでしょ?時の流れとは恐ろしい…。
サーフ

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