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青色革命のmingoのレビュー・感想・評価

青色革命(1953年製作の映画)
4.0
市川崑苦手意識強かったが本作はオネエ口調の三國連太郎が終始爆笑を掻っ攫い「青春に年齢は関係ない」と強く思う傑作であった。雲の動きを雲を写さず切れ間から差し込む光を光→影→光の照明の調子で描くという物語と呼応した演出が神がかって凄い。その前にも息子カップルの勇ましい姿を追いながら2人の姿は写さず、千田是也の手前に伸びた影と物寂しい背中はまさに世代交代とまだまだこれからだという年寄りのわび・さびが詰まっている。映画ファン編集部に勤めている久慈あさみの1000円ネコババする手癖にも唸るし「共産党とパチンコは一緒だ」と諭す肝っ玉母ちゃん沢村貞子、久慈と念願の旅行に行けたは良いが一緒に寝れなくて泣き出す三國が部屋を飛び出して鼻くそほじる演技は絶対アドリブやろ…助監督に丸林久信。
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