健一

ゴルゴ13の健一のレビュー・感想・評価

ゴルゴ13(1973年製作の映画)
2.5
WOWOWで放送していたので録画して深夜に鑑賞。
『生誕90年 高倉健特集』より。

まっ、マジすか。健さん。
確かに 角刈りヘアー は似合っていたけど。
高倉健さんが デューク東郷こと ゴルゴ13を演じた珍作。
監督は 佐藤純彌さん。やっぱりね!
まぁ、2人が組んだ「君よ憤怒の河を渉れ」よりかは全然マシだったけど。
しかも舞台はイラン🇮🇷。
本作は日本とイランの合作映画。
日本人キャストは健さんのみ!
あとは み〜んなイラン人!

犯罪組織のボスである マックス・ボアを逮捕しようとイラン・テヘランに侵入した秘密警察の捜査員が次々とボアの手下に抹殺される。
秘密警察のトップは ゴルゴ13にボア暗殺を依頼。
ボアの素顔も居場所も分からぬままゴルゴはイランに入国する。

「ドラゴンボール」の実写版といい「ルパン三世」の実写版といいアニメーションの実写化ってやはりハードルが高いんだな。
だが この作品は '73年の映画。今から48年も前の作品なので それを踏まえたら 結構頑張っているほうだと思う。珍作なのは変わりないが。(笑)
冒頭に書いたように日本人キャストは健さんのみ。
イラン人俳優のキャストがかなり大勢出ているのだが 彼等は母国語で喋って字幕が付くわけではなく はな(最初)から日本語で吹き替えられていて その点がより一層この作品をチープなものにしてしまっている。
どいつもこいつも全然 風貌や仕草と声が合ってないし。
特にテヘランの警察に勤務する刑事を演じているイラン人の声を吹き替えているのが 元ルパン三世を担当していた山田康雄さん。
もう!💢 変にルパンとゴルゴが共演しちゃってるし。
大変申し訳ないと思うが山田さんは 何をやってもルパンなんで。
刑事がルパン? ルパンが刑事?
もう メチャクチャです。

一番失笑してしまったのが ラスボスのマックス・ボア!
何故か飼っているオウム🦜を溺愛していて 愛人や部下よりオウム🦜を愛しちゃってる設定。
この溺愛っぷりが 彼の命取りになるのだが・・・
安いっす! なにコレ?
ラストになって なるほど と少し思ったが 最初は意味が全然分からなくて 後々冷静になって考えてみると なんて安い設定なんだろう。

この時代特有の 要らない濡れ場のシーン、主役のみをカッコよく見せようとする演出などお約束も健在。
『高倉健の黒歴史』なんて言われているようだが 健さんは演じてて結構楽しかったのではないの?
オールロケーションのイラン🇮🇷の街並み、風景、絶景ポイントのシーンなど なかなか楽しませてくれた。
意外にもラストにはビックリさせられたし。
えーーーーーって感じ!
ネタバレは しません。🙏
(今の時代に このラストやったら100%訴えられます) 🦜🔫
健一

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