てるる

孤島の王のてるるのレビュー・感想・評価

孤島の王(2010年製作の映画)
3.7
前情報無しで観たから、「蝿の王」みたいな話かと思ったら全然違ってた。

ノルウェーの少年矯正施設で実際に起きた反乱事件を基にした話。

同じく施設での子供たちを描いた「きっと、いい日が待ってる」が悲惨すぎて、こっちはそこまでキツくは感じられなかった。
もちろん悪さした青少年が入る少年院みたいなところなので自業自得感もあり。

それでもやっぱ性的虐待はいかん!
寮長がクズすぎるし、役者もハマってるので観ててヘイトが溜まる。

子供たちにとって何よりショックなのって信じていた大人に裏切られることだと思う。
矯正施設で単に厳しい状況に置いて抑圧するだけじゃ余計悪くなる。
そこでどんな大人(メンター)に出会えるか。
それがその後の人生を決定付ける。

そういう意味ではこの施設はクソ以外の何物でもない。

ラストの1番切ないシーンはちょっとタイタニックのプリオを彷彿とさせたりして笑ってしもたw

院長のステラン・スカルスガルド以外は知らない俳優ばかりだったけど、みんな迫真の演技が良かった。

出来れば院長とか寮長のその後どうなったのか知りたかった。
ちゃんと責任を取らせて欲しいわ…
てるる

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