このレビューはネタバレを含みます
ノルウェーで実際に存在した8~18歳の問題児の矯正施設で起こった反乱事件を元にした話。大人への反抗的な態度、施設内で起こる虐待、そして友情。全てを静かに描くが決して美しく脚色しないところが少年たちの置かれた過酷な状況を一層際立たせている。
大人たちの醜い部分に抗う少年たちは、大人が考える一番良い手段を持ち合わせない。入所当時酷く反抗的だったC-19は勿論のこと、優等生のC-1ですらその大人の理屈へ反旗を翻す。
「子供だよ君たちは」と思いながら見ていながらもラストに向かって「仲間」になっていく自分がいる。良かった。