camuson

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアのcamusonのレビュー・感想・評価

4.4
病院で余命を告げられた男二人が、死ぬまでに一度海を見ておこうと、
車を盗み、金を盗み、警察やギャングの追跡をかわしつつ、
突き進むロードムービーです。

非常にシンプルな筋書きですが、コミカルな味付けが絶妙です。
物語の推進力を失わずに、小技が小気味よく決まっていく感じです。

ニヤけぎみの警官のオッサンやギャング2人に代表される、
異色のキャラづくりも魅力です。

トウモロコシをなぎ倒しながらのカーチェースは、
死ぬまでに一度は経験したいと思ってしまいました。

ギャングのラスボス登場のシーンだけ英語になるのですが、
ドイツ人に通じるものなんでしょうかね。
ルトガー・ハウアーがドイツ人じゃないので苦肉の策だと思いますが。

映画本編は文句の付け所がありませんが、
主役二人が葉巻を吸っているジャケットの写真は今ひとつですね。
もうすこし凛々しい表情の方が良かったと思います。
camuson

camuson