アルファルファ

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアのアルファルファのレビュー・感想・評価

4.6
ポスターの感じからしてアウトロー系の映画かと思いきや、銃撃戦や台詞回しなどは完全にコメディ映画のそれで意表を突かれた。
余命わずかな病人2人が直接見たことがない「海」を見に行くというロードムービー。
人生の最後だからこそ、気づくこともある。
最高の友と過ごしたかけがえのない時間の前には、その短さなど無問題だ。
よく「大切なものは失ってからその大切さに気づく」というが、主人公2人は最後に気付けたから幸せだったと思う。
2人の見た海の色も最高だった。恋愛映画ではなく、男達の友情をこれでもかっていうほど描いた作品には、あの色しかないだろう。
ラストシーンはポスターに切り取って飾りたいくらいだ。
目を閉じれば、いつでもあの光景が目の前に広がる。
よし、一所懸命に生きていこう。