浜一

宇宙大怪獣ギララの浜一のレビュー・感想・評価

宇宙大怪獣ギララ(1967年製作の映画)
3.0
★「男はつらいよ 寅次郎真実一路」の冒頭、寅次郎が見る初夢シーンにこの映画のフッテージが使われており、そちらで一部シーンを観て以来。作品そのものを鑑賞するのは初。
★ギララから逃げ惑う人々が荒川の堤の歩道を逃げていく。それをギララが踏みつける。荒川堤ってのが何か松竹っぽい。さくらや満雄が逃げてそう。
★ホームドラマをメインにしていた松竹が、「ゴジラ」の東宝や「ガメラ」の大映に対抗して製作した怪獣映画。それにしてはミニチュアも精巧。当時の日本の特撮技術がどんだけレベルが高かったかを知ることができる。
★この作品や当時の東宝特撮作品では外国人俳優の台詞に吹き替えを当てている事が多い。作品をアメリカなどに輸出することを念頭に入れての演出なのだろうが、今になってみると安っぽく見える。
★面白いかどうかということより、「こんなのが作られていたんだ」という歴史的記録としての価値がある作品だと思う。
★どこかの映画館で数週間かけて「ゴジラ」第1作から始まる日本の怪獣映画の歴史なんて特集やらないかしら?
東宝は「ゴジラ」第1作に「ザンダとガイラ」や「バラン」のマイナーどころ。大映は昭和の「ガメラ」、「大魔人」そして平成「ガメラ」。「ガッバ」や勿論「ギララ」も上映。そして「シンゴジラ」を経て「ゴジラ-1.0」に至る。そんなんなったら毎日通い詰めるな。
浜一

浜一