イチロヲ

怪獣島の決戦 ゴジラの息子のイチロヲのレビュー・感想・評価

3.5
太平洋の孤島で気象コントロールの研究をおこなっているチームが、実験中の事故により巨大怪獣を生み出してしまう。ゴジラの息子「ミニラ」が初登場する、東宝ゴジラ映画第8弾。

本作に登場する敵対怪獣は、人為的な実験により変態した、カマキラスとクモンガ。特技監督が若手に交代しているが、円谷イズムはきちんと継承されている。昆虫怪獣の巨大感が半端なく、大迫力の特撮映像を満喫することが可能。

オッサン顔のミニラに賛否両論が寄せられているが、そのスーツアクターが当時46歳の「小人の大道芸人」であることを慮ると、また別の視点から興味をかきたてられる。「小人に活躍の場が与えられていた時代」に思いを馳せるのも、また一興。

孤島で暮らしている謎の少女(前田美波里)が映像に華を添えているが、前半部の露出度が高い衣装を、早々と脱ぎ捨ててしまうところが至極残念。高島忠夫不在のグアム島ロケ(ボディダブルが出演している)というのも、何だか味気ない。
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