Karen

あすの花嫁のKarenのレビュー・感想・評価

あすの花嫁(1962年製作の映画)
5.0
私は二十歳になる、若者に分類されるものですがアマプラのおかげで日活に出会い、今の映画よりも日活映画が好きになってしまいました。この映画も大好きになりました。

この吉永小百合はワガママでツンデレですが、それがとにかく可愛くて。浜田光夫はカラッとしたお日様のような笑顔をする好青年で、どちらも素敵な若者で。とても良いコンビですよね。この二人がコンビだと、どうしても気になって見てしまいますよね。

なぜ私は日活映画が好きなのか。とにかく穏やかでやさしい世界だからです。そんな世界で懸命に楽しく生きる彼らを見ているだけでとても心が癒されるんです。もちろん事件が何も起こらないことはないですが、見ていてヒヤヒヤしない。嫌な雰囲気はずっとは続かない。そして、恋模様の進み方も穏やかです。その点安心して見られるから、好きなのです。

対比として持ってくるのは違うかもしれませんが、今の青春映画では、制服を着た男女が出会い、壁ドンや顎クイなどの胸キュンシーンだとかがありますが、あまりに女性に敬意がなく下品に、女性蔑視に感じます。

なぜでしょうか。男尊女卑の文化がまだ根強いはずの古い映画の方が、女性に対する扱いが丁寧なように感じます。この作品はとても優しく穏やかで素敵なロマンス映画と言ってもいいでしょう。
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