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牝犬の一人旅のレビュー・感想・評価

牝犬(1931年製作の映画)
5.0
ジャン・ルノワール監督作。

1945年には『緋色の街/スカーレット・ストリート』としてフリッツ・ラング監督によるリメイク版も制作された、フランスの巨匠ジャン・ルノワール監督初期のサスペンスです。

会社の会計係として働いている既婚の中年男が魅惑的な若い女と出逢い身を滅ぼしていく様子を描いた“転落サスペンス”で、名優ミシェル・シモンが主人公の男を演じます。

惚れた女のために会社の金を横領してまで尽くす中年男と、金のために男を利用する女の破滅的な末路を描いて、欲望に逆らえない男の性と女のしたたかさを苛烈に浮かび上がらせた傑作サスペンスで、ラングの1945年リメイク版と見比べてみるのも一興かと思います。
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