Yukiko

嵐が丘のYukikoのレビュー・感想・評価

嵐が丘(1992年製作の映画)
3.9
2022年1月4日
『嵐が丘』  1992年イギリス制作
監督、ピーター・コズミンスキー。

英国、ヨークシャー地方ハワース。
「嵐が丘」の屋敷には主人のアーンショーとその夫人、
息子のヒンドリーとキャサリンが住んでいた。
ある日、主人のアーンショーが身寄りのない子供を連れ帰り、
ヒースクリフと名付け、可愛がった。
だが、アーンショーが亡くなり、屋敷の主人が息子の
ヒンドリーになると、ヒースクリフを下働きにし、邪険に
する。
が、ヒースクリフとキャサリンは仲が良く、愛し合っていた。
ある日、二人は近くの「スラッシュクロス」の屋敷に
迷い込み、キャサリンは屋敷の庭で足に怪我をする。
屋敷に住むリントン主人と夫人、エドガーとイザベラは
キャサリンにしばらく滞在することを勧める。
キャサリンはリントン家の優雅な暮らしに憧れるようになる。


どうも、ヒースクリフの粘質型の性格にはほとほと愛想が
尽きる。観ていて不快な気もする。
こだわり過ぎ、愛し過ぎ、復讐考え過ぎ。

キャサリンもエドガーと結婚をしていて、何故何度も
「スラッシュクロス」の屋敷にヒースクリフを招き入れる
のだろう? 会わずに断れば良いものを?

エドガーも、もっとヒースクリフとキャサリンの中に
割って入り、きっぱりと言い放てば良いのに。

などなど、観ていてなんでこうなるの?と思うことしばしば。


その荒涼とした風景は素晴らしく、その景色や風が吹きすさぶ
その様子があってこそ、嵐が丘のタイトルと物語が活きる
ように思う。

映画の冒頭は嵐が丘を訪れた客の話から入り、その後、
話は30年前にさかのぼる。

終了近くは、作家のエミリー・ブロンテさん?扮する女優
さんの語りで終わる。

ドラマチックな話だ。

1847年、エミリー・ブロンテさん29歳で「嵐が丘」出版。
出版時の名前はエリス・ベル。
男とも女ともとれる名前での出版だ。
だが、「嵐が丘」は酷評され、30歳の時にエミリー・
ブロンテさんは結核で死亡。
死亡してから「嵐が丘」の評価が高まったとのことだ。
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