ため息が出るくらい儚く美しい話だった。
神話ベースなんだね、内容はほぼ変わらないけどもラストがオルフェウスと違って人だったからそのまま死んでしまうのがなんともまぁ皮肉な話だと思う。それに対し序盤はサンバの陽気なリズムで進んでいくのが大きなギャップに感じる。序盤はずっとブラジルの風俗を描く話だと思って見てたからあまり劇は期待してなかったけどしっかり絡めて来た。あんなふうに所謂「死」がブラジルらしさをもって擬人化して登場するのが映画じゃないとできないなと思う。
もともとカーニバルの朝をたまたま聞いたところからこの映画に興味を持ったけどもボサノバを語るにはこの映画なしでは語れないんじゃないか。