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ROOKIES -卒業-のmatchypotterのレビュー・感想・評価

ROOKIES -卒業-(2009年製作の映画)
3.5
《スポーツの映画》、Vol.38。野球⑦。

TVドラマからの締めの劇場版。
「夢にときめけ!明日にきらめけ!目指せ、甲子園!!」

コミックを読んで泣いてしまったのは過去に3回。
『slam dunk』の山王戦。
『ONE PIECE』のゴーイングメリー号。
そして、これ、『ルーキーズ』の予選決勝。

『ルーキーズ』はコミックも当時にめちゃくちゃハマって、TVドラマにめちゃくちゃ熱くなった。

キャストが今や全員主力級。恐ろしい。
佐藤隆太、市原隼人、城田優、桐谷健太、佐藤健、高岡蒼甫、小出恵介、中尾明慶、五十嵐隼人、川村陽介。
からの、今回、山本裕典、武田航平のライダー勢が追加。
スゴ過ぎるキャスト。
もちろん、その他の学校の先生とかにもたくさん名バイプレイヤー達が集ってる。
もう、このメンツ集められることはないと思う。

こいつらが『ルーキーズ』を実写化した。
とにかく、それだけで満足。それだけは言える。
個人的にはこの作品では桧山、川村陽介と若菜、高岡蒼甫、平塚、桐谷健太が特に好き。

どこにでもいそうなクソ不良集団で暴力事件を起こして廃部寸前の掃き溜めの野球部が、甲子園を目指す物語。

ダメダメな奴らが1人の熱血教師に感化されて真剣に野球に打ち込み、夢が夢でなくなる話。

典型的で最高の“スポ根”作品。

なんだけど、まぁ、この劇場版はここまでの集大成感が強い。ちょっと強過ぎる。
それにそこまでのキャストになってしまっているので、所帯が大きくて画面に映る主要キャストが多いので少し進行がモッサリ。

そして、集大成であり、卒業であり、その直前のまさに「夢にときめき、明日にきらめく瞬間」の青春の映画なので、めちゃくちゃ感傷的。

ちょっとやり過ぎぐらいにしんみりする。

だからTV観ずにこの映画だけ観たらちょっと驚くと思う。
高校野球の予選として「やたら語り合ってるそのシーン、おかしいだろ!?」みたいなことにはなる。

ガッツリハマりにハマってもそう思う局面もあるのでなかなか1本の映画としては思うところはあるけど、コミック好きだし、TVからの流れが大好きだし、キャストも好きだし。

これはもうこれが“卒業”だと思って、もうこれで締め括りだと思って一緒に鑑賞に浸れば良いのである。

斜に構えたやる気のないクソ不良どもが、小っ恥ずかしい「甲子園」という“夢”を口にし、人の夢までも笑わせないような男になる。

そんな熱き不良の野球映画。
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