このレビューはネタバレを含みます
サラはずっと呪われていたんだなあ。呪いというのは、"自分はケイトの母親だから、誰よりも最後まで諦めない姿勢をもないといけない"という自己暗示。仕事や家庭を犠牲にしてでも。ちょっと狂気的だけど、でもそれを実践することで保たれていたサラの母親としての尊厳もあったのだろう。物語の最後、サラはケイトが死を望んでいることを知ってその呪いから解かれるのだけれど、サラに対して"お疲れ様"という気持ちになった。
死を望むこと、更には自らそれを選択することすら自由にさせてあげることで保たれる命の尊厳もある。
以下雑感。
・"やった"って、セックス以外で何なんだよ。
・弟くんが、自分で描いた姉の絵を自分で破り捨てるシーンが印象的だった。姉を最期まで生かしてやるにはそうするのが1番なんだと弟くんが気づいたシーン。
・演出があんまり好みじゃなかった。
