このレビューはネタバレを含みます
醜く歪んだ人物や地獄からの叫びのような表情、人間の心の闇を炙り出したような恐怖、観ていてとても不安定な気持ちになるフランシス・ベーコンの作品。
そんな世界観をそのまま映像化したような本作は、ゲイであったベーコンと恋人ジョージとの特殊な出会いと破滅的な別れを描く。
泥棒としてベーコン宅に入ったジョージを通報しない代わりにベッドに誘い出し恋人となる2人。ベーコンの周りの人々に馴染めず、浮気もする彼との仲も次第に険悪になって行き、酒やクスリに溺れて精神を病んで行くジョージ。パリの栄誉あるグラン・パレでの個展時に、睡眠薬の大量摂取によって亡くなってしまうジョージ。
偏見の厳しいこの時代にゲイである事を公言していたのはすごいけど、ベーコンの超Mな性的嗜好には閉口...。
2022-95
