画家フランシス・ベーコン(デレク・ジャコビ)とその愛人で作品のモデルにもなったジョージ・ダイアー(ダニエル・クレイグ)の出会いから悲劇的な別れまでを描いた伝記作品。
全編にわたりベーコンの実作が登場しない代わりに、鏡像や写真、イメージの挿入などで作品を想起するよう仕掛けている。高慢なベーコンとその取り巻きに次第に神経をすり減らしていくダイアーをクレイグが見事に演じており、彼のブレイクスルーのきっかけとなった作品。
ティルダ・スウィントンがベーコンらがたむろするクラブのオーナー役で出演するほか、音楽を坂本龍一が担当している。