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かげろうのkumakumaのレビュー・感想・評価

かげろう(2003年製作の映画)
3.9
戦時中で逃げ惑い必死で生きた。あの瞬間はまるで"かげろう”だったのだろう

2人の子供と未亡人のオディールは謎の少年イヴァンに出会う。
イヴァンは無礼でがさつ故にオディールは彼を信用せず警戒しつづける。

南フランスを目指す道中に空き家をみつけ滞在し、一時戦争からの緊張から人心地につく。徐々にイヴァンに心を開くオディール。

オディール役のエマニュエル・ベアールはどこか影のある艶っぽい母親で
妖艶な官能シーンも素晴らしかった。

2022年に亡くなったギャスパー・ウリエルの初期出演である本作はまだあどけなさ感じる綺麗な少年だった。その彼の役は施設に入ってた孤児でいわゆる問題児のイヴァンであった。顔が綺麗すぎるように思うが彼の演技力で荒々しく威圧的な少年を演じていた。

フランス映画らしいなんともスッキリしないさっとした終わりではあるが、個人的には嫌いじゃない。
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