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かげろうのkojikojiのレビュー・感想・評価

かげろう(2003年製作の映画)
3.5
#1276
2003年 フランス🇫🇷映画
監督はアンドレ・テシネ
「海辺のホテルにて」はclipしているがこの監督の作品はこれまで観たことがない。

 この映画、エマニュエル・ベアールの最高傑作だとの紹介もあり、また若くして亡くなった相手役の若きギャスパー・ウリエルが輝く映画ということで観ることにした。

 1940年6月、この戦争で夫を亡くした教師のオディール(エマニュエル・ベアール)は、13歳の息子フィリップと7歳の娘カティを車に乗せ、ナチス・ドイツ軍の侵攻から必死に逃れていた。
 だがその途中、爆撃に見舞われてしまう。一緒に避難していた人々が次々と死んでいく中、17歳の青年イヴァン(ギャスパー・ウリエル)に助けられる。彼は不思議な魅力があり頼りになる青年だった。
 4人は人の群れから離れ無人の屋敷に辿り着く。そして安全なこの地で一緒に避難生活を始めるのだったが...。

 エマニュエル・べアールの映画はまともに観たことがない。先だってミッション・インポッシブルを観返して、彼女が出ているのを確認したが、この映画では彼女の魅力はで出ていないのではないかと思った。
評判通り、「かげろう」の中の彼女はなんとも言えない色気があり、魅力的だった。もう少し彼女の作品は観てみようと思った。

 この映画のもう一人の注目俳優ギャスパー・ウリエルは、私がイヴォンという役柄が好きではなく、彼にも全く興味がわかなかった。
 しかし、それは当然だ。この年になれば、17歳の少年がカッコいいと思うのは相当の演技を見せない限りあり得ないし、いいなぁと思う女優さんの相手役ならば尚更ハードルは高い。だから、まず無理なのだ。

 恋愛映画としては、心が締め付けられるような設定で、すごくいいと思う。ラストも心に残る結末でハマってしまえば忘れられない映画になるだろう。フランス🇫🇷映画らしい恋愛映画と思う。だから、人によってはたまらないと思うのはわかる。

 ただ私は、恋愛映画は男女ともに好感が持てないと感情移入できない。これは仕方ないことだ。

2023.07.05視聴311
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