煙

伽揶子のためにの煙のレビュー・感想・評価

伽揶子のために(1984年製作の映画)
3.2
冒頭、殿山泰司との車内のシークエンス(少し大島渚調)は工夫がみられる。ほぼ固定カメラ。豚小屋に向かうショット、手漕ぎボートを乗ろうと駆けていくショット(白のワンピースの南果穂だけ半袖、道端に落ちていた帽子を拾ってそのまま我が物としてガメてしまう)、手漕ぎボートに乗っているショット、河川敷の群舞のショット(古尾谷雅人等は東京から来たのか)、鳥が群れだって飛んでいるショット、二人並んで東京の自宅付近を歩くショット、くらいしか動いていない。ほぼ画面中央に配置。加藤武のセリフ(濁音にしない・半濁音の多用)の言い方は朝鮮語を意識か。愛育幼稚園は皇室御用達産婦人科愛育病院の附属幼稚園。白妙橋。セットがきれいすぎないか。園佳也子をはじめて良いと思った。呉昇一は伊藤英明にちょっと似ている。南果歩は水色・紫色・緑色など多数のカーディガンを所有。連れ込み宿の2階の窓を上半身裸のまま開けてしまうのは無防備すぎないか。漏水調査の音の違いは砂によるものではなく水道管内の水圧変化によるものなのではないか。
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