なんだろう。前作よりヌルい。でも悪くない。
公開年から考えると「インディー・ジョーンズ 魔宮の伝説（前年）」→「グーニーズ（同時期）」あたりの“子供出してナンボな大作感”の薫りがする。
とりあえずアクション見せるための後付けストーリーなんだけど、そういうものとして観れば全然面白い。なぜならアクションシーンはどれも秀逸で“金かけるならここっしょ！”という気概に溢れていて気持ちいいから。
ツッコミ入れ出したら“砂漠でその格好は昼でも夜でも死ぬぞ”とか“砂漠のはずが車走り出したら突然荒野にいるじゃん”とか“その線路、砂漠にも敷いてあったのか！？”、“そもそもメルギブが勝手に揉め事に首突っ込んでいってるだけで、あなたがいなければそれぞれそれなりに幸せに暮らせてたんじゃん？”…とキリがないけど、やっぱマッドマックスは楽しかったらそれでいいんだよってスタンスの気持ちよさがいいんだよな。
とりあえずブルース・スペンスの演じてる役は2の設定引きずってもよかったんじゃないの！？ 別人って！
ハードル上がり過ぎて逆に不安な「怒りのデスロード」はどっちに転ぼうと前三作観ていれば、“語れる”映画にはなっているだろうから観て損はないでしょう。
