Monk

書を捨てよ町へ出ようのMonkのレビュー・感想・評価

書を捨てよ町へ出よう(1971年製作の映画)
2.5
青年の日々の漠然とした憂鬱と不満を描いた映画。サイケデリックな色彩や爆音のロックといった、最近の映画にはない、パンクな演出にて、青年の心の叫びが表現されており、そこには、青春の葛藤の複雑さ、曖昧さを、脚本ありきの文章の映像化ではなく、映像そのもので表そうという意図が感じられた。
一方で、何が言いたいのかあまり伝わってこない映画でもあった。作中の詩やセリフが、鑑賞中だけではうまく噛み砕けず、消化不良を起こしてしまった。「何も考えるな、感じろ」的な映画と捉えるのも、もったいない気がするので、機会があれば、もう一度観てみたいと思う。
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